282月
2014
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たっち 平成25年 3月号

能力よりも意欲が人生を形作る。意欲のあるもののほうが、能力のあるものよりも多くをなす(ムーリエ)

ソチオリンピックの開催期間は、各種目の日本人の活躍している様子が詳しく報道されていました。オリンピック選手に選ばれるまでに血がにじむような練習を乗り越え周りの人たちに支えられながら勝ち取った出場権であることを、練習の様子や苦労話から詳しく報道されていました。最初から生まれ持った才能だけで上手になった人はいないと思います。失敗体験と成功体験を繰り返しながら強くなっていったのだと思います。では、子どもたちのいろいろな成長の芽をどのようにして育てていったらよいのでしょうか。意欲的に取り組む子をどのようにして育てたらよいのでしょうか。

「なかなか手つきがいい!」「おっ!目が真剣だぞ!やる気満々だ。」「もうすぐできそうだ。」「あれ、どうしたの・・・・気にしないでやってみたら、そのうちきっとできるわよ。でも,それなかなかいいわよ!」・・・・と,前向きな視点で捉えて,明るい言葉がけをされて育った子は、「あれ!たのしそうだなあ。」「わたしにもできそうだなあ。」「なんかうまくなりそう。」「もう少しやってみるかなあ。」などと意欲的に取り組むポジティブ思考の子どもが育つのではないでしょうか。反対に成果や結果を急いで求めるあまり「下手だなあ。」「私に似て不器用ね。」「あ~あ・・・また、しっぱいしたの」「あんたって,本当にダメな子ね。」なんて言う言葉を、 幼い頃から何回も何回も言われて育った子は,自信を持てないネガティブ思考の人間に育ってしまうのではないでしょうか。幼い頃からの言葉かけや育て方、長い期間の中でやる気や自信、コンプレックス、不安・・・等の潜在意識を形づくり、その子の人生に大きく影響を与えるように思います。潜在意識は目には見えないものですが、緊張とか意欲とか苦手意識など心を無意識に左右します。長年の生活で培われた潜在意識は、そう簡単に変えることはできません。幼児期の原体験がとても重要であることがわかります。
本園では、まさにたくさんの生き生きとした体験活動を通して、感性を高め意欲を持たせる幼児教育を心掛けています。今日も、子どもたちは、汗をたくさんかいて、先生や友達と楽しく元気に遊んだり活動したりしています。

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