2512月
2013
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たっち 平成25年 1・2月号  

手づくり教育

お金を出せば何でも簡単に手に入る世の中です。しかし,不要になるとゴミとなって捨てられることが多い使い捨ての時代でもあります。また,合理的・効率的に物事が考えられる,デジタル社会・物質文明の競争社会でもあります。そんな人間味のない世 の中で、手づくり教育の大切さを感じているのは私だけでしょうか。

いくつかの手づくり行事を紹介します。先日,父母の皆さんの協力を得て「お餅つき会」を行いました。お父さん方が力強く杵で餅をついてくださいました。子どもたちはその迫力に,「お父さんってすごいなあ!頑張って!」という声が上がりました。そし て,保育室では,子どもたちは,お母さん方と餅を丸めて色々な絡め餅を作っていました。そして,いよいよ食べるとき,子どもたちは,何とも言えない満足そうな顔でおいしそうに食べていました。何杯もお代わりをしていました。準備や後片付けは大変でしたが,子どもたちも,お手伝いいただいたお父さんもお母さん方の表情からやってよかったという満足感を感じ取ることができました。また,先日行われたお楽しみ会もとっても楽しく子どもたちは大喜びでした。先生や子どもたちで作った景品や作品,お母さん方による,各会場の飾りつけやイベントの運営等も心温まる内容ばかりで子どもたちは夢中になって遊んでいました。旭川短 期大学の幼児教育学科の学生さんによる「もうすぐクリスマス」という題の劇も,手づくりの良さが感じられるほのぼのとした心に残る内容でした。

毎日行われている手づくり保育のいくつかを紹介します。クリスマスや正月に向けて先生方は,いろいろな手作りの飾りを子どもたちと作っています。子どもたちは,できた作品を「これ,じょうずにできたよ。」と園長室に見せに来てくれたり,廊下に掲示してある自分の作品を「これわたしのだよ。」と見せてくれたりします。どの子も満足そうで自慢げな表情に、頑張って作って楽しかったという成就感が感じられます。本園では,手作り遊びにも力を入れています。どんぐりゴマやぶんぶんゴマ,紙飛行機,創作けん玉カエルばっちん等手作り遊びは子どもたちは大好きです。手作り遊びは,手先が器用になる、工夫することで創造性が養われる,作る過程を楽しむことができる,何度も練習しなければできるようにならないので根気強くなる,友達と遊ぶので仲間が増えるなどたくさんの良さがあります。手づくり教育は,準備や後片付けに手間や時間がかかりとても大変で見えない部分の苦労がたくさんありますが,子どもたちの感性を高める重要な教育と考えます。

ゲーム機の楽しさもありますが,冬休み中は,ご家族で工作したり双六やトランプなどみんなで楽しめる遊びもをされてはいかがでしょうか。
今年1年間本園の教育にご支援ご協力ありがとうございました。
子どもたちが健康で大きく成長したことうれしく思います。新年度も手づくり教育を大切にして職員一同頑張りたいと思います。みなさん,ご健康でよいお年をお迎えください。来年は,皆さんにとって素晴らしい年でありますことをお祈り申し上げます。

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