074月
2014
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たっち 平成26年 4月号

ご入園・ご進級おめでとうございます!

ご入園・進級されたみなさん,心よりお祝い申し上げます。今日は,幼児期の新たな1ページをスタートする旅立ちの日です。
幼児期の子どもにとって,手を洗う,用便をする,準備や後片付けをする等の基本的生活習慣や,友達と遊ぶ,自分の気持ちを伝える等のコミュニケーション能力,それらの日常生活の一つ一つは新しい体験であり,挑戦そのものです。
さらに,歌を歌ったり,絵を描いたり,走ったり,水遊びしたりする等の体験活動も経験の少ない幼児にとっては挑戦活動の一つといえるでしょう。
初めてのことや経験が浅いことには,すぐには上手にできなく成就感を味わわせることは容易ではありません。
ときには苦手意識を抱いたり,根気よく頑張る力が未成熟であったりすることで,成長の芽を育てることが困難になることがあります。

私たち幼児教育に携わる者にとって,子どもの挑戦する心を奪ってはなりません。
発達段階や個々の能力にもよりますが,靴を履いたり,服を着たりするなどの自分が頑張ってやってみようと思うことを,必要以上に手をかけることは,子どもの挑戦する心や機会を奪うことになります。
イギリスの諺に「馬を水飲み場に連れていくことは出来るが、水を飲ませることは出来ない」という言葉があります。
要は、周囲の適切なガイドは必要ですが、肝心なことは自分でしなければならない、ということではないでしょうか。
失敗しても,時間を要しても挑戦させることが大切です。
そして最低限,挑戦したことを嫌いにさせないことです。「やってみようかな。」「なんか、できるかもしれないなあ。」「少しできたぞ。」「がんばってみよう。」「なんか楽しくなってきたぞ。」と,感じさせることが大切です。
さらにたのしさや感動を味わわせることです。
すると,それが子どもの心に小さな自信が芽生え,次への新たな挑戦へとつながります。そのためには,挑戦することの楽しさや成就感を味わわせる環境づくりや自信につながる適切な指導が求められます。
私たち幼児教育に携わる専門職として,家庭と連携し愛情豊かな指導に努めてまいりたいと思います。
皆様のご支援ご協力よろしくお願い申しあげます。

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